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いろいろな場面で利用されます。
クレジットカードを黙って出しでもよし。
その場合は係から、ここに署名をという指示もあります。
おつりの場合は、係が、 Okay. Here's your change. (はい。
ではおつりです)といって、返してくれます。
そのとき、客は手を広げて受けとるのが普通。
相手の手をよけないように。
そこであなたは、You are welcome. Thank you.ですね。
英会話でいちばん使われる代名詞は「I」ということばが多すぎる、ひとつの文の中ではできるだけ少なくすっきりさせるのがいい、などと文句をつける「美文調英語人間」もいます。
自分自身に文句をつけ、ひいては自分中心の話をすることを放棄してしまう。
これまた「英語人間」の悲しいところなのです。
これに対し、確かにエッセーや論文のように推敵すべきものなら、そうしたルールが当てはまるかもしれません。
が、ここでは話しているのです。
感じたことを次々に伝えようとしています。
立派な「会話文」なのです。
英語の会話でいちばんよく使われる代名詞、「I」だといわれています。
遠慮せずに、自分を中心に文を並べていくことこそ、話すことの出発です。
師匠をさしおいて自分の話をしよう。
決してこれでよいということはない。
この厳しさは国民的エネルギーの核ともなってきました。
自分は常に下、権威は常に上という構図は囲内的には特に問題ではないのですが、趣味を尋ねられた「師匠至上英語人間」は、違う文化から来た相手に高みから説明しようと頑張ることがあります。
よく訊いてくれました。
趣味は書道です。
日本の伝統芸術のひとつです。
と、ここまではよいのですが、本当に会話をしているか。
理解するのが難しいです。
でも説明してみます。
などといってしまう。
特に水平感覚の強い国民に「わからないかもしれないが」といわれて、気持ちのいい人はいませんという印象が強く、説明するのが難しいです。
ガイド。
通訳。
英語検定ガイドは多量な情報の中でも大変難しいテスト。
学者は英語でいう。
1気に観衆、いやでも聞かされる聴衆です。
ガイドは見学者たちが説明を必要としているという前提の上で仕事をしています。
通訳は他の人のことばを別の人に伝えます。
2つともやりがいのある職業ですが、人があなたの趣味について尋ねるのは、あなたのことを知りたいからなのです。
権威のことばかりでなく「自分のこと」を語ることは、個人レベルの国際親善に水平感覚を生みます。
はじめたきっかけ、楽しき、どのくらいやっているか、直接影響を受けたのは誰か、自分が誰に影響したか、どのくらいの頻度でやるのか(これだけでも結構な情報ですが、まずはそんな「自分のまわり」からスタートしましょう。
相手が権威や背景に興味を持ったら手短に語るのももちろん大切です。
あなたは?どんなことが好きですか?と尋ねる。
水平感を強めます。
たとえ教室でも、試しにこう尋ねてみましょう。
先生の人となりもわかってきます。
「英語人間」は、自分をガイドし通訳することをはじめるべきです。
「英語人間」はどこか相撲志向があり、ネイティブの胸を借りてぶつかっていくというイメージがコミュニケーションとだぶっているところがあります。
特にひと昔前の日本では、外国人が少なかったこともあり、「見つけたら英語で質問をするまで離さんぞ!」という決意で町に出ていく「胸借り英語人間」がたくさんいました。
町のそこここに会話の先生が待っている時代ではなかったからです。
3回会話をしたあと生きて還ってくる、「胸借り族」の闘士の時代でした。
僕自身は大学に入った年に、電車の中で胸を借りたのが最初です。
高校時代に外国人と数回会話したことはありましたが、紹介者なしでは初めて。
時間でも尋ねられれば自然なのですが、こんにちは。
英語で話してもいいですか?素朴で正直な許可願いですが、何とも不自然。
話の中身は、あなたはなぜこの国にきて、今どこにいて、これからどこへ行くのか。
大学生らしい哲学的な問いかけだという見方もあるでしょうが、すこし質問してもいいですか?自分の駅に着き、シーザーのように「見つけた、話した、勝った!」という高揚した気分で電車を降りたこの「胸借り英語人間」は、自分の名も告げずに去ったのでした。
おそらく相手は1体、「何者だ」、と思ったでしょう。
こちらも彼が何者だったか思い出せません。
僕は何をしたのでしょう?ご出身は?アメリカです。
アメリカは?インディアナです。
インディアナは?ゲアリーです。
あああ。
聞いたことがあるのですか?いいえ。
何歳ですか?会話ではなくて、不審尋問です。
会話はギブ&テークだといいますが、脈絡なく情報をむしりとるテクニックの会話です。
「日本語人間」ロスで発見!ロスアンゼルス市の、ある古書店に行ったときのこと。
これまた僕がお歳で初めて海外に出たときの話です。
友人の妹さんが同行し、店のご主人に紹介され、彼と東京、仕事、ロスなどの話をしたあと、書架の説明を受け、あれこれ見ているところに、ご主人が思いつめた表情で近づいてきたのです。
すこし迷ってから、いきなり本当に会話をしてきた。
「ニホンゴデハナシティイデスカ?」とおっしゃったのでびっくりしました。
なんでも息子さんが日本の子どもを養子にするので、今勉強中とのこと。
「オクニハドチラデス?」さっき話したのにと思いつつ、「日本です」と答えると、「ニホンハドチラデスカ?」「東京です(これもさんざん話したでしょうに)。
「シゴトハナンデスカ?」「教師です。
」「ケコンシテマスカ?」「ドオシテアメリカニキマシタカ?」とやつぎばやに出る質問また質問。
1方通行の会話。
ああ、アメリカにも「胸借り族」がいる。
僕は感動し、そのあと、考えこんでしまいました。
「ドーモ!」胸を貸すほうも?仮にロスが日本語ブームだったら、おそらく僕はどこに行ってもこうした質問責めにあうに違いない。
最初のうちこそ面白いかもしれないが、イライラやストレスがたまりそうではないか。
胸を借りられるつらさがわかった旅でもあったのです!この体験こそ、僕が「話学」をスタートするきっかけでもあったのです。
その後、僕のところには、パリの大学のキャンパスで胸を借りられ、ロンドンで貸すことがあった、と「胸借り日本語人間」のグローバルなレベルでの発見報告が続々と届けられています。
原因として考えられるのはテキスト。
その国で生活しようとする人には、入国審査をはじめとする事務手続きでこうした質問は必須ですから、どの国の教本にも必ず載っているようです。
質問が非常に事務的で、会話に必要な脈絡がなく、事情を知らずにずけずけと相手のプライバシーに入りこむことにもなるので、相手は白けてしまう。
ある職場で同僚だった英語講師のS君は、米国インディアナ州ゲアリー市の出身でした。
ミシガン湖のほとりの工業都市で、名曲「スターダスト」を作曲した B の出身地だそうです。
僕はインディアナ州のこともゲアリー市のこともミシガン湖のことも、行ったことも知っていました。
前者はその昔あの Yさんが毎週解説をしていたテレビ映画『ララミー牧場』のおじさん役であり、後者はテレビのバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」でPが最後に歌った曲。
ソラで歌える歌のひとつでもありました。
気候をわかりやすく説明してくれて興味を持たせてくれました。
冬はミシガン湖など、今でも覚えています。
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